
瀬戸内国際芸術祭で世界中から人が集う芸術の島「直島」。この特別な地に、宿泊施設を新築いたしました。

◆ 外観 ― 「大樹の木陰」を思わせる、水平に広がる安らぎのファサード
深く伸びる庇と、キャンチレバーで大きく張り出したバルコニーが織りなす、奥行きある「影」が印象的なファサード。凹凸のあるレンガに落ちる陰影が水平方向への広がりを生み出し、まるで大樹の木陰のような視覚的な安心感・安定感をもたらします。低く抑えられた勾配屋根とレンガの垂直塔が対比を成し、ライトが提唱した「プレイリー・スタイル(草原住宅)」を現代に受け継ぐフォルムに仕上げました。
建物と一体でデザインされた外構と、周囲の緑や街並みに違和感なく溶け込むアースカラーの色彩計画により、直島の風景と自然につながる建築を実現しています。

◆ レセプション ― ゲストを温かく迎える、格式ある空間
エントランスホールでは、赤レンガのカウンター腰壁と柱、ダークブラウンのフローリング、木製フレームから吊るされた球体のペンダントライトが、有機的建築ならではの重厚感と温もりを演出。ライトの幾何学美を宿した格子照明の光が、訪れるゲストを優しく迎え入れます。

◆ 多目的ホール ― ライトの意匠が息づく、開放的なコミュニティスペース
白いラウンドカウンターの奥に配された、緻密な**木製の幾何学装飾格子(アートスクリーン)**が空間の主役。ライトのデザイン哲学を象徴するこの意匠と、艶やかなダークフローリング、赤レンガの角柱が織りなす明暗のコントラストが、他にはない特別な滞在体験を生み出します。

◆ 客室 ― 幾何学美とやすらぎが共存するプライベート空間
木製サッシから差し込む自然光、水平ラインを強調するヘッドボード、そしてライトの幾何学意匠を宿したデコラティブミラー。落ち着いたブラウンと白を基調とした色調が、旅の疲れを癒すやすらぎの時間を演出します。

◆ 設計コンセプト ― 芸術の島に、有機的建築を
芸術の島にふさわしい建築であること。そして、訪れる人・暮らす街・広がる自然、そのすべてと有機的につながる建築であること。茂山組は、オーガニックハウス岡山として、フランク・ロイド・ライトが追い求めた「Organic Architecture」の思想を正統に受け継ぎ、直島という唯一無二の土地に根ざした宿泊施設として完成させました。
■ 建物概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 香川県・直島 |
| 用途 | 宿泊施設(ホテル) |
| 1階面積 | 162.71㎡ |
| 2階面積 | 158.58㎡ |
| 延床面積 | 321.29㎡ |

茂山組では、工場・倉庫建築だけでなく、スーパーマーケットや店舗、事務所、集合住宅など幅広い建築実績があります。
事業用建築をご検討の際は、企画・設計から施工、アフターフォローまでワンストップでサポートいたします。




















